メッセージ欄
2009年6月の日記
▼ 2009/06/21(日) 「よつばの。読書会5th」に参加します。
前回に続き、今回も国里コクリさんが主催する「よつばの。読書会 5th」に参加させていただくことになりました。これまで「同人誌感想記」で取り上げてきた同人誌のほか、様々な同人誌を持ち込む予定となっており、現状のリストは以下のとおりになっています。
http://www.sonokawa28.net/yotsubano5.html
イベントの詳細に関しては、読書会公式HPをご覧下さい。
※本日は所用により「同人誌感想記」を休ませて頂きます。
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イベントの詳細に関しては、読書会公式HPをご覧下さい。
※本日は所用により「同人誌感想記」を休ませて頂きます。
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▼ 2009/06/20(土) 同人誌感想記 第40回「きょうもハレ晴レ! PERFECT!」
(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:きょうもハレ晴レ! PERFECT!
サークル名:tp! (Homepage) 作者:広瀬まどかさん
ジャンル:涼宮ハルヒの憂鬱 購入ショップ:メロンブックス横浜店(2008.10.29)
傾向:キョン以外3頭身に濃縮還元されたSOS団の日々
トイレのしつけがなってない半猫半人型宇宙人。何故か頭から直にウサギの耳が生えている未来人。放置プレイされたり撃たれたりすることに悦びを感じる超能力者。そして、神人どころか自らが巨大化するなどやりたい放題な無自覚神様……3頭身になったSOS団の面々ですが、かわいさとは裏腹にその性格や能力や変態度(古泉に限る)がギュッと濃縮されてさらにパワフルになって大暴れ。広瀬まどかさんが執筆された「きょうもハレ晴レ!」シリーズを一冊にまとめたのがこの「きょうもハレ晴レ! PERFECT!」です。
基本的に原作小説の時間軸に沿う形で進行してはいるのですが、彼らの手にかかれば本筋からの逸脱なんてお手の物。「憂鬱」編の冒頭では、ハルヒは「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたらあたしの所に来なさい! その場で死刑!」と言い放ち「本気なのか?」と話しかけたキョンをロックオンしてくるわ、みくるは最初から目からビームを放ってキョンの顔面をモザイク処理させざるを得なくするわ、長門はキョンを気に入ると背中に飛び乗っておもらしするわ……あ、それと古泉は放置されるわと、キョンの心労は倍増どころか突き抜け状態。確かに可愛らしいのですが、あまりにもフリーダムさにキョンが不憫になってしまうのです。
サブキャラたちもさらに突き抜けていて、鶴屋さんは小悪魔チックにハルヒを焚きつけるし、朝倉は幽霊になって「Nice boat.」を連呼して彷徨ってるし、喜緑さんは赤ちゃん化して生徒会長はその保護者と化している始末。中でも極めつけはキョンの妹で「孤島症候群」でバッグに入ってたのをそのままに、バッグの中から髪だけぴょこんと出して自律して動いているという不思議物体に。シャミセンを吸い込むわハサミを自動的に動かすわとホラー映画状態で不気味なインパクトがありました。
と、ギャグ方面のネタも確かに多いのですが、原作を本作のハルヒ・長門・みくるたちなりにアレンジしたり、オリジナルで構成されたシリアスなお話も収録されていて、ギャグパートをさらに印象深いものにさせています。キョンがちょっぴり素直になっているのもいいアクセントになっていて、巻末にあるオリジナル話では「破綻→再構築」というプロセスが、彼のそんな気持ちとハルヒ・長門・みくるの気持ちが結実していて佳きお話に仕上がっていました。やっぱり、みんな笑顔が一番なのですよ。笑顔といえば、古泉も確かに笑顔が多いのですが……その変態っぷりが幕間や個別ストーリーで遺憾なく発揮されております。
読んでいくうちに、様々な笑顔が浮かんでしまう本作。現在は「EX」として次シリーズに突入していて、またちびSOS団のドタバタな日常を楽しむことができそうです。
タイトル:きょうもハレ晴レ! PERFECT!サークル名:tp! (Homepage) 作者:広瀬まどかさん
ジャンル:涼宮ハルヒの憂鬱 購入ショップ:メロンブックス横浜店(2008.10.29)
傾向:キョン以外3頭身に濃縮還元されたSOS団の日々
トイレのしつけがなってない半猫半人型宇宙人。何故か頭から直にウサギの耳が生えている未来人。放置プレイされたり撃たれたりすることに悦びを感じる超能力者。そして、神人どころか自らが巨大化するなどやりたい放題な無自覚神様……3頭身になったSOS団の面々ですが、かわいさとは裏腹にその性格や能力や変態度(古泉に限る)がギュッと濃縮されてさらにパワフルになって大暴れ。広瀬まどかさんが執筆された「きょうもハレ晴レ!」シリーズを一冊にまとめたのがこの「きょうもハレ晴レ! PERFECT!」です。
基本的に原作小説の時間軸に沿う形で進行してはいるのですが、彼らの手にかかれば本筋からの逸脱なんてお手の物。「憂鬱」編の冒頭では、ハルヒは「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたらあたしの所に来なさい! その場で死刑!」と言い放ち「本気なのか?」と話しかけたキョンをロックオンしてくるわ、みくるは最初から目からビームを放ってキョンの顔面をモザイク処理させざるを得なくするわ、長門はキョンを気に入ると背中に飛び乗っておもらしするわ……あ、それと古泉は放置されるわと、キョンの心労は倍増どころか突き抜け状態。確かに可愛らしいのですが、あまりにもフリーダムさにキョンが不憫になってしまうのです。
サブキャラたちもさらに突き抜けていて、鶴屋さんは小悪魔チックにハルヒを焚きつけるし、朝倉は幽霊になって「Nice boat.」を連呼して彷徨ってるし、喜緑さんは赤ちゃん化して生徒会長はその保護者と化している始末。中でも極めつけはキョンの妹で「孤島症候群」でバッグに入ってたのをそのままに、バッグの中から髪だけぴょこんと出して自律して動いているという不思議物体に。シャミセンを吸い込むわハサミを自動的に動かすわとホラー映画状態で不気味なインパクトがありました。
と、ギャグ方面のネタも確かに多いのですが、原作を本作のハルヒ・長門・みくるたちなりにアレンジしたり、オリジナルで構成されたシリアスなお話も収録されていて、ギャグパートをさらに印象深いものにさせています。キョンがちょっぴり素直になっているのもいいアクセントになっていて、巻末にあるオリジナル話では「破綻→再構築」というプロセスが、彼のそんな気持ちとハルヒ・長門・みくるの気持ちが結実していて佳きお話に仕上がっていました。やっぱり、みんな笑顔が一番なのですよ。笑顔といえば、古泉も確かに笑顔が多いのですが……その変態っぷりが幕間や個別ストーリーで遺憾なく発揮されております。
読んでいくうちに、様々な笑顔が浮かんでしまう本作。現在は「EX」として次シリーズに突入していて、またちびSOS団のドタバタな日常を楽しむことができそうです。
▼ 2009/06/19(金) 同人誌感想記 第39回「創世記 - Let there be light -」
(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:Let there be light - 創世記 -
サークル名:稲荷山 (Homepage) 作者:稲荷山こん太さん
ジャンル:創作 購入イベント:コミティア in 東京87(2009.2.15)
傾向:血で彩った絵での魂寄せ
美術部に所属する日ノ瀬 創。彼は新入生歓迎展のためにラフを描いていたのだが、迷い線ばかりでスケッチブックはぐちゃぐちゃ。「百年に一人の天才」と呼ばれる父を持つことでまわりからも言われてしまうものの、彼は少し気にするだけで至ってマイペース。この日も上手く描けないまま家に帰ると「母」が玄関まで出迎えてくれて、家の奥からは来客者と父・悠一の声が。「描けない」「描いてくれ」と言い争う二人は創の玄関にやってくると、来客者・八木橋が創の持っているスケッチブックを見て「君が父親のかわりに描いてくれ」と言い放つ。驚く悠一を横目に「君には母を亡くした子の気持ちがわかるはずだ」という八木橋の言葉に戸惑う創……父・悠一は、かつて自らの血で絵を描くことによって亡き人の魂を呼び寄せることを生業としていたのだった。
血の絵で魂寄せをするという、不思議な力を持つ父とその息子のお話。最初はオカルトチックなイメージがあったのですが、主人公・創は父の持つその力を理解していますし、父・悠一もその生業を捨て亡き妻――創の「母」のために自らの力を使い気ままに生活しているこということでどちらかというとライトな印象を受けました。むしろ悠一のもとに訪れる人のほうが切実で、実業家・八木橋は「息子を母親に会わせてやりたい」と生業を捨てた父だけでなく、絵が描けない創にもなりふり構わず降霊を依頼するという必死さ。かと思えばその当の息子・拓磨は「なかったことにしてくれ」と断ろうとするなど、親子を取り巻く状況のほうが混沌としている状態なのです。
自らの意を貫き、亡き妻のために全ての力を注ぐことを決めた悠一と、それを受け入れた創。対して、息子ののために亡き妻をこの世に呼び寄せたい八木橋と、それを拒絶する拓磨。二組の対照的な家族は、まるで「光」と「闇」……絵が描けないままの創に、美術部の先輩が何気なく創世記の「光と闇」を引用して導いたやりとりは巧みで、創が八木橋家の闇に光を照らそうと奮闘する様は父譲りの意志の強さ、そして創にとっての「光」である母への強い愛が感じられました。
繊細な画風が作品を彩り、フルカラーカバーの日ノ瀬一家の穏やかな姿だけではなく、カバー下にフルカラーで創の凛々しい姿が隠されているという"ダブルフルカラー"仕様で大変驚かされました。絵と物語、ともに隅々まで行き届いた稲荷山さんの作品は今後も続きを予定しているとのことで、創くんの更なる活躍を期待したいところです。
タイトル:Let there be light - 創世記 -サークル名:稲荷山 (Homepage) 作者:稲荷山こん太さん
ジャンル:創作 購入イベント:コミティア in 東京87(2009.2.15)
傾向:血で彩った絵での魂寄せ
美術部に所属する日ノ瀬 創。彼は新入生歓迎展のためにラフを描いていたのだが、迷い線ばかりでスケッチブックはぐちゃぐちゃ。「百年に一人の天才」と呼ばれる父を持つことでまわりからも言われてしまうものの、彼は少し気にするだけで至ってマイペース。この日も上手く描けないまま家に帰ると「母」が玄関まで出迎えてくれて、家の奥からは来客者と父・悠一の声が。「描けない」「描いてくれ」と言い争う二人は創の玄関にやってくると、来客者・八木橋が創の持っているスケッチブックを見て「君が父親のかわりに描いてくれ」と言い放つ。驚く悠一を横目に「君には母を亡くした子の気持ちがわかるはずだ」という八木橋の言葉に戸惑う創……父・悠一は、かつて自らの血で絵を描くことによって亡き人の魂を呼び寄せることを生業としていたのだった。
血の絵で魂寄せをするという、不思議な力を持つ父とその息子のお話。最初はオカルトチックなイメージがあったのですが、主人公・創は父の持つその力を理解していますし、父・悠一もその生業を捨て亡き妻――創の「母」のために自らの力を使い気ままに生活しているこということでどちらかというとライトな印象を受けました。むしろ悠一のもとに訪れる人のほうが切実で、実業家・八木橋は「息子を母親に会わせてやりたい」と生業を捨てた父だけでなく、絵が描けない創にもなりふり構わず降霊を依頼するという必死さ。かと思えばその当の息子・拓磨は「なかったことにしてくれ」と断ろうとするなど、親子を取り巻く状況のほうが混沌としている状態なのです。
自らの意を貫き、亡き妻のために全ての力を注ぐことを決めた悠一と、それを受け入れた創。対して、息子ののために亡き妻をこの世に呼び寄せたい八木橋と、それを拒絶する拓磨。二組の対照的な家族は、まるで「光」と「闇」……絵が描けないままの創に、美術部の先輩が何気なく創世記の「光と闇」を引用して導いたやりとりは巧みで、創が八木橋家の闇に光を照らそうと奮闘する様は父譲りの意志の強さ、そして創にとっての「光」である母への強い愛が感じられました。
繊細な画風が作品を彩り、フルカラーカバーの日ノ瀬一家の穏やかな姿だけではなく、カバー下にフルカラーで創の凛々しい姿が隠されているという"ダブルフルカラー"仕様で大変驚かされました。絵と物語、ともに隅々まで行き届いた稲荷山さんの作品は今後も続きを予定しているとのことで、創くんの更なる活躍を期待したいところです。
▼ 2009/06/18(木) 同人誌感想記 第38回「雪のかけら - the complete package -」
(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:雪のかけら - the complete package -
サークル名:きゃんでぃ亭 (Homepage) 作者:本文・KGGさん 挿絵・SEIさん(HOLLY CRAFT(柊工房))
ジャンル:SNOW 購入ショップ:コミックとらのあな(2004年)
傾向:季節が戻った龍神村での日々を描いた小説
最初の発売予定から2年後に発売され、美少女ゲーム界において「延期ゲー」の代表作と言われてしまったゲーム「SNOW」。元々はハードな内容を売りにしていたスタジオメビウスがストーリー重視のゲームを出すということで注目されていたのですが、その延期のほうがインパクトが大きくなってしまったという結果に……しかし、お話としては"時を越えた、家族の物語"を丁寧に描いたものとなっており、ビジュアル・音楽を含めて総合的非常に良い作品として仕上がっていました。
二次創作においての「SNOW」は静かな盛り上がりに留まり、同人誌もあまり多く見かけられませんでしたが芽依子やしぐれ、桜花といったキャラが人気で様々なサイドストーリーが生まれていきました。今回ご紹介する「雪のかけら - the complete package -」はきゃんでぃ亭のKGGさんが執筆し、SEIさんが挿絵でお話を彩ったたサイドストーリー集で、季節が戻った龍神村での春・夏・秋の光景が描かれた「龍神天守閣」シリーズと、原作の過去編「Legend編」のアフターストーリーで構成されています。
「Legend編アフター」で収録されているのは、鳳仙*1が遠き時の流れの中で出会った身重な女性との話「雪花」、雪に閉ざされた龍神村の外れでしぐれが長き時を生きる決意した話「夢しぐれ」、決して叶わぬはずだった父・白桜、母・菊花、叔母・鳳仙たちとの穏やかな日々の話「空の揺りかご」の3編。「Legend編」の後ということで「別れ」や「決意」といった悲劇的、もしくは哀切な話が展開されていき、悲劇が回避されたという"if"のお話である「空の揺りかご」でも、桜花が人として生きていく中で様々な大切なことに直面していくことで、アフター編主人公の3人がそれぞれ背負うものの大きさを感じられました。
一転して「龍神天守閣」シリーズは桜花シナリオのアフターストーリーかと思いきや、彼方と澄乃の娘として桜花がいて、一緒にしぐれ・芽依子・旭が住み込んで旅館「龍神天守閣」を盛り立てていくという賑やかなお話。フツーに経営してると思いきや、春には相変わらずあんまん中毒な澄乃が「あんまんのたくあん」を始めとしたあんまんづくしを考え出したり、夏には長い冬のせいで暑さを忘れた面々が水着やアイスではしゃいだり、秋には村の運動会ではしゃぎすぎた末に澄乃の母・小夜里が腰を痛め、登場人物たちが彼女の商店の店番でひっちゃかめっちゃかになっていったりと何でもあり。四季が戻って穏やかになった龍神村ですが、彼らには楽しげで賑やかな日々が続いていきそうです。
やんちゃな桜花に旭、我が道を行く芽依子、どこか内罰的なしぐれと相変わらずな面もありながらも、澄乃は母の自覚を持ち、旭はお姉さんになることの葛藤を持ったり、しぐれが少しずつ時の流れを受け入れていったりと、四季だけではなく彼女たち自身の変化も少しずつ見られていったり。ゲーム本編であまりにも過酷な運命を背負っていた彼らを見ていただけに、様々な季節で幸せそうな姿が見られてとても嬉しかったです。SEIさんが描かれた絵も彼らの楽しそうな姿を描いていて、中でも「龍神天守閣一同」の集合写真は、そんな彼らの幸せが結実したような感慨が浮かぶ佳きイラストでした。
タイトル:雪のかけら - the complete package -サークル名:きゃんでぃ亭 (Homepage) 作者:本文・KGGさん 挿絵・SEIさん(HOLLY CRAFT(柊工房))
ジャンル:SNOW 購入ショップ:コミックとらのあな(2004年)
傾向:季節が戻った龍神村での日々を描いた小説
最初の発売予定から2年後に発売され、美少女ゲーム界において「延期ゲー」の代表作と言われてしまったゲーム「SNOW」。元々はハードな内容を売りにしていたスタジオメビウスがストーリー重視のゲームを出すということで注目されていたのですが、その延期のほうがインパクトが大きくなってしまったという結果に……しかし、お話としては"時を越えた、家族の物語"を丁寧に描いたものとなっており、ビジュアル・音楽を含めて総合的非常に良い作品として仕上がっていました。
二次創作においての「SNOW」は静かな盛り上がりに留まり、同人誌もあまり多く見かけられませんでしたが芽依子やしぐれ、桜花といったキャラが人気で様々なサイドストーリーが生まれていきました。今回ご紹介する「雪のかけら - the complete package -」はきゃんでぃ亭のKGGさんが執筆し、SEIさんが挿絵でお話を彩ったたサイドストーリー集で、季節が戻った龍神村での春・夏・秋の光景が描かれた「龍神天守閣」シリーズと、原作の過去編「Legend編」のアフターストーリーで構成されています。
「Legend編アフター」で収録されているのは、鳳仙*1が遠き時の流れの中で出会った身重な女性との話「雪花」、雪に閉ざされた龍神村の外れでしぐれが長き時を生きる決意した話「夢しぐれ」、決して叶わぬはずだった父・白桜、母・菊花、叔母・鳳仙たちとの穏やかな日々の話「空の揺りかご」の3編。「Legend編」の後ということで「別れ」や「決意」といった悲劇的、もしくは哀切な話が展開されていき、悲劇が回避されたという"if"のお話である「空の揺りかご」でも、桜花が人として生きていく中で様々な大切なことに直面していくことで、アフター編主人公の3人がそれぞれ背負うものの大きさを感じられました。
一転して「龍神天守閣」シリーズは桜花シナリオのアフターストーリーかと思いきや、彼方と澄乃の娘として桜花がいて、一緒にしぐれ・芽依子・旭が住み込んで旅館「龍神天守閣」を盛り立てていくという賑やかなお話。フツーに経営してると思いきや、春には相変わらずあんまん中毒な澄乃が「あんまんのたくあん」を始めとしたあんまんづくしを考え出したり、夏には長い冬のせいで暑さを忘れた面々が水着やアイスではしゃいだり、秋には村の運動会ではしゃぎすぎた末に澄乃の母・小夜里が腰を痛め、登場人物たちが彼女の商店の店番でひっちゃかめっちゃかになっていったりと何でもあり。四季が戻って穏やかになった龍神村ですが、彼らには楽しげで賑やかな日々が続いていきそうです。
やんちゃな桜花に旭、我が道を行く芽依子、どこか内罰的なしぐれと相変わらずな面もありながらも、澄乃は母の自覚を持ち、旭はお姉さんになることの葛藤を持ったり、しぐれが少しずつ時の流れを受け入れていったりと、四季だけではなく彼女たち自身の変化も少しずつ見られていったり。ゲーム本編であまりにも過酷な運命を背負っていた彼らを見ていただけに、様々な季節で幸せそうな姿が見られてとても嬉しかったです。SEIさんが描かれた絵も彼らの楽しそうな姿を描いていて、中でも「龍神天守閣一同」の集合写真は、そんな彼らの幸せが結実したような感慨が浮かぶ佳きイラストでした。
*1 : 彼女には現代における名前もあるのですが、敢えてこう書かせていただきます
▼ 2009/06/17(水) 同人誌感想記 第37回「60cmトライアングルライフ」
(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:60cmトライアングルライフ
サークル名:原色果実図録 (Homepage) 作者:坂井サチさん
ジャンル:創作 購入イベント:コミティア in 東京87(2009.2.15)
傾向:身長差60cmのラブコメ4コマ
ガタイが大きく無口な少年・宍戸と、彼の視界に入らないほどちんまりとした少女・久里浜こまり。宍戸はこまりのことを気に掛けているけれども、こまりは逆にそんな宍戸の背にコンプレックスを持っていて彼のことを宿敵と呼び反発していた。そんな差がありすぎる二人の、ちょっぴり激しくてとってもにぎやかな日々のお話。
ページを開いてみると、いきなり1コマ目からこまりが見上げる姿が。さらに裏表紙にはちんまりとした彼女の姿と、肩から上がフレームアウトしている宍戸の姿……このとおり、とってもでっかい少年ととっても小さい少女という凸凹な二人が恋仲になっていくお話が描かれた4コママンガ。学園ラブコメというのは定番のお話ではありますが、徹底的された身長差と朴訥&やんちゃという正反対っぷりが佳きアクセントになっていてとても微笑ましいのです。
あらすじにも書いてあるように、想いも全くの正反対。それがこまりがぶつかっていき、宍戸が(文字通り)受け止めていくことにより良い方向にも悪い方向にも作用していって「どうしてこまりが宍戸に反発するのか」「どうして宍戸がこまりのことを気にするのか」ということが少しずつ二人の中で思い出され、明らかになっていきます。こまりの友達の女の子や、こまりをさらにミニマムにした弟・てまりも彼らの仲立ちになって少しずつ正反対だった距離が近づいていくように……この過程がとてもいじらしく、二人の思いが通じ合ったシーンでは思わずこちらまで笑顔になるほど。宍戸のストレートすぎる言葉があまりにも甘いのですよ!
その後のお話もあり、さらに進展していく彼らの姿が……とは言っても、やっぱり身長差だけは変わることはなく。それでも二人は幸せそうで、最後の最後にいつもしかめ面だったこまりがようやく見せてくれる柔らかい表情はその象徴だなと思いました。全4話と短めではありますが、その分4コマとしてよくまとまっていたお話だと思います。
タイトル:60cmトライアングルライフサークル名:原色果実図録 (Homepage) 作者:坂井サチさん
ジャンル:創作 購入イベント:コミティア in 東京87(2009.2.15)
傾向:身長差60cmのラブコメ4コマ
ガタイが大きく無口な少年・宍戸と、彼の視界に入らないほどちんまりとした少女・久里浜こまり。宍戸はこまりのことを気に掛けているけれども、こまりは逆にそんな宍戸の背にコンプレックスを持っていて彼のことを宿敵と呼び反発していた。そんな差がありすぎる二人の、ちょっぴり激しくてとってもにぎやかな日々のお話。
ページを開いてみると、いきなり1コマ目からこまりが見上げる姿が。さらに裏表紙にはちんまりとした彼女の姿と、肩から上がフレームアウトしている宍戸の姿……このとおり、とってもでっかい少年ととっても小さい少女という凸凹な二人が恋仲になっていくお話が描かれた4コママンガ。学園ラブコメというのは定番のお話ではありますが、徹底的された身長差と朴訥&やんちゃという正反対っぷりが佳きアクセントになっていてとても微笑ましいのです。
あらすじにも書いてあるように、想いも全くの正反対。それがこまりがぶつかっていき、宍戸が(文字通り)受け止めていくことにより良い方向にも悪い方向にも作用していって「どうしてこまりが宍戸に反発するのか」「どうして宍戸がこまりのことを気にするのか」ということが少しずつ二人の中で思い出され、明らかになっていきます。こまりの友達の女の子や、こまりをさらにミニマムにした弟・てまりも彼らの仲立ちになって少しずつ正反対だった距離が近づいていくように……この過程がとてもいじらしく、二人の思いが通じ合ったシーンでは思わずこちらまで笑顔になるほど。宍戸のストレートすぎる言葉があまりにも甘いのですよ!
その後のお話もあり、さらに進展していく彼らの姿が……とは言っても、やっぱり身長差だけは変わることはなく。それでも二人は幸せそうで、最後の最後にいつもしかめ面だったこまりがようやく見せてくれる柔らかい表情はその象徴だなと思いました。全4話と短めではありますが、その分4コマとしてよくまとまっていたお話だと思います。
