▼ 2008/10/15(水) FCB 9th.「の挑戦状」レポート


てなわけで、今日は2年ぶりの「FCB」ことファミコンバンドの演奏を聴きに、遠路川崎にまで足を運んできました。FCBというのはその名の通りファミコン系の音楽を演奏している吹奏楽団で、時にはシンフォニックな、また時にはとてつもなくポップなアレンジと真剣にアレな寸劇をすることで聴衆を沸かすことで有名な楽団なのです。今回は1200人収容の会場から2000人収容の会場へと拡大。それでも前回は溢れかけていたので、今回も2時間前行動ってことで川崎へと向かうことにしました。
押上経由で京急川崎に到着。そのまま徒歩でてくてく教育文化会館へ向かうと、13時半前なのにもう既に会場の周りを半周するぐらいの人が……そのせいか、15時の予定を前倒しして14時50分頃に開場。場内に入ると、グラディウスのバブルシステム起動音楽「MORNING MUSIC」やら、初音ミクに歌わせた「ルート16ターボ」やら「ワンダーモモ」やらがスピーカーから流れ、もう開演前からぶっ飛ばしまくり。そのままの勢いで本番へと雪崩れ込みました。
【第1部】ハイパーディレクテッドステージ
1.超時空組曲「小任天堂メドレガ」
- (スーパーマリオブラザーズ3[空中戦艦のテーマ] 〜Newスーパーマリオブラザーズ〜スーパーマリオワールド[タイトル、マップ、W-1]〜F-ZERO[タイトル、MUTE CITY]〜新鬼ヶ島〜シムシティ〜ピクミン)
・第1楽章
- (チャレンジャー〜ナッツ&ミルク〜ロードランナー〜バンゲリングベイ〜チャンピオンシップロードランナー〜スターフォース)
- (プーヤン〜バイナリィランド〜ボンバーマン〜忍者ハットリくん〜スターソルジャー〜高橋名人の冒険島)
- (迷宮組曲)
- (ドラえもん)
- (ミッキーマウス〜へクター'87〜ボンバーキング〜桃太郎伝説〜サラダの国のトマト姫)
ハドソンはさらに極大な40分・全5楽章の楽曲。ここからお馴染みの寸劇も入ったのですが、
- チャレンジャーの無敵モードから1面クリアまで
- ロードランナーで敵を埋める一連のルーチンを再現
- ロードランナーのステージ冒頭、面を見渡す場面を指揮者が指揮棒を左右に振り、演奏者全員がそれを視線で追う格好で再現
- チャンピオンシップロードランナーでは、それが4画面分に拡大
- バンゲリングベイの開始〜墜落
- ボンバーマンの敵爆破・自爆・エンディング
- 鉄アレイ(新聞紙製)を団員総出で大量に投げつけられるハットリくん
- スターソルジャーのショット発射を両手両脚で「実演」(ジタバタと)
- 同じくスターソルジャーのラザロ合体シーンの再現
- 高橋名人の冒険島のアイテム取得ルーチンの再現
- ドラえもんのはじまりからエンディングまで重要シーンの再現
- 桃太郎伝説の戦闘シーン、および「女湯覗き」(フリのみ)の再現
ちなみに「メドレガ」の意味ですが、団長のヨシヲ氏によると「FFにおけるケアル・ケアルガのようにメドレーの最上級詞」だそうです。よく考えるなー。
【第2部】チープアンドマニアックステージ
1.たけしの挑戦状
2.殺人事件メドレイ
(ポートピア連続殺人事件〜北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ〜さんまの名探偵〜新宿中央公園殺人事件〜ミシシッピー殺人事件)
3.ルート16ターヴォ 悪霊の神々
4.ヒロインメドレイ
(カイの冒険〜シティコネクション〜サイコソルジャー〜奇々怪界〜中山美穂のトキメキハイスクール〜ワンダーモモ〜チーターマンII〜ときめきメモリアル)
創設時からのバンド編成によるステージ。「たけしの挑戦状」はもうとにかく腹を抱えて涙を流すほど大爆笑させていただきましたよ。ええ。
- パスワード入力画面で係員を殴る→「ぎゃー ひとごろしーー」→主人公死亡
- 会社で社長を殴って机にめり込ませる
- 普通の道で人と殴り合って主人公死亡
- ボーカル付きで「2コンマイクでのカラオケ」を再現
- 地図を貰って水に浸けて「放置」を再現
- 離婚プロセスも再現
- パチンコシーンで「でねーぞー」と言うとヤクザが出てくるシーンの再現
- ハンググライダーでUFOに落とされ主人公死亡
「殺人事件メドレイ」は、いきなり「犯人はヤス」から開始。さんまの名探偵はミニゲームの再現で、新宿中央公園はとにかくヒントを得られる行動「たばこ すう」(もちろんフリのみ)。「ミシシッピー殺人事件」は移動の煩わしさとか、落下して死亡とかもう……ホントにレアなところまで手が届くなーと思います。
「ルート16ターヴォ 悪霊の神々」は、FCB恒例のエロス氏のボーカルコーナー。「ルート16ターボ」のBGMに歌詞をつけて絶叫しまくるというものですが、前回から何故かDQ2のフィールド音をミックス。今回はそれに加えて戦闘シーン・ラスボス戦闘(ステータス表示にまではみ出るシドー上+シドー下のハリボテ着ぐるみ)・エンディング「この道わが旅」まで加わってついに「最終形」が完成しました。さらには「まだやって」の声が出る始末。次回以降どうなるかは未定だそうです。
「ヒロインメドレイ」は、増加した女性団員による再現の嵐。「カイは天井に頭をぶつけるとしゃがみこむ」「シティコネクションではねてしまうと『ネコふんじゃった』が流れる」「アテナが『サイコソルジャー』を熱唱」「ワンダーモモが本当に舞台上で戦闘を繰り広げる(ゲーム中もそういう設定)withカメラ小僧」「何故かチーターマンの処理落ち・ビィン!・通り過ぎていくエイプマン」「伝説の木の下で……フラれる!!」と、もうおなかいっぱいの大爆笑。第2部終演後は全員が出てきてカーテンコールの後、鯨幕を出してきて「てーーーーーてーーーーーてーーーーー」で再びたけしの挑戦状状態になってました。って「GAME OVER」の文字が上下逆! 逆!
【おまけ 大ピクトチャット大会】
FCBではニンテンドーDSでピクトチャットをして見知らぬ人と交流するというのが恒例なのですが、今回はそれが満杯でパンクにまで陥るという状態に。みんなして演奏されたゲームのネタを描いてたり、ネタ予想してたり。どんどん流れていくチャットがとにかく楽しかったです。
【第3部 シンフォニックステージ】
1.アクトレイザー
2.Final Fantasy IV
第3部は全員正装でのシンフォニックステージ。ここで一気に雰囲気が引き締まります。アクトレイザーは「ゲームはアレ、音楽は超一級品」というSFC最初期のゲームで、その音楽を見事にシンフォニックにアレンジしていました。戦闘シーンでは特A級の難易度とも言える金管による音の駆け上がり・駆け下りが決まっていて素晴らしかったです。
「Final Fantasy IV」は全7楽章・50分オーバーの大曲。FF4に収録された全曲を散りばめたアレンジで、管楽器・打楽器・シンセ(ハープ・ピアノなど)の特性がよく活かされていました。「チョコボのテーマ」なんてウインドバンドにはぴったりですしね。特に一旦FFメインテーマのモチーフを出してからラストバトル→エンディングという流れには思わず鳥肌が立ったほどです。フル演奏ということで疲れたような箇所もありましたが、それでも十分素晴らしい演奏だったと思います。これを生で聴けたのは本当に良かった。
アンコールは「テトリスメドレー」で、GB版のロシアンタイプやアーケード版などを演奏。もう一つは「アイレム《発光ダイオード搭載ソフト》メドレー」で、スクーンやこの団お馴染みの「スペランカー」を演奏して、見事演奏会を万雷の拍手で締めくくりました。
この団体の何が凄いかというと「曲への理解度が高い」ということ。ロンドン響版のドラクエサントラや、プロオケによるゲーム音楽のコンサートでは「通り一遍」という形での演奏が多いですが、FCBはとにかく強い情熱で楽しませるという想いが、演奏にも寸劇にも根底から流れていると感じられるのです(でないと演奏のみ、寸劇のみに偏ってしまいそう)。例え曲が流れている原作を知らなくとも、それをどのように演奏・演技したらいいかを理解しようとする。その姿勢がひしひしと伝わってくるステージでした。
総上演時間は15:30から18:55までの計205分。次回の演奏会は未定とのことですが、曲のボリュームやアレンジ期間などを考えるとまた再来年あたりになるんでしょうかね。それまで、またじっくりとその時を待ちたいと思います。
*1 : 実はFCBの団長氏。つまり団員は団長に投げつけていたわけで……
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