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2009/06/20(土) 同人誌感想記 第40回「きょうもハレ晴レ! PERFECT!」

(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:きょうもハレ晴レ! PERFECT!
サークル名:tp! (Homepage)  作者:広瀬まどかさん
ジャンル:涼宮ハルヒの憂鬱  購入ショップ:メロンブックス横浜店(2008.10.29)
傾向:キョン以外3頭身に濃縮還元されたSOS団の日々


 トイレのしつけがなってない半猫半人型宇宙人。何故か頭から直にウサギの耳が生えている未来人。放置プレイされたり撃たれたりすることに悦びを感じる超能力者。そして、神人どころか自らが巨大化するなどやりたい放題な無自覚神様……3頭身になったSOS団の面々ですが、かわいさとは裏腹にその性格や能力や変態度(古泉に限る)がギュッと濃縮されてさらにパワフルになって大暴れ。広瀬まどかさんが執筆された「きょうもハレ晴レ!」シリーズを一冊にまとめたのがこの「きょうもハレ晴レ! PERFECT!」です。

 基本的に原作小説の時間軸に沿う形で進行してはいるのですが、彼らの手にかかれば本筋からの逸脱なんてお手の物。「憂鬱」編の冒頭では、ハルヒは「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたらあたしの所に来なさい! その場で死刑!」と言い放ち「本気なのか?」と話しかけたキョンをロックオンしてくるわ、みくるは最初から目からビームを放ってキョンの顔面をモザイク処理させざるを得なくするわ、長門はキョンを気に入ると背中に飛び乗っておもらしするわ……あ、それと古泉は放置されるわと、キョンの心労は倍増どころか突き抜け状態。確かに可愛らしいのですが、あまりにもフリーダムさにキョンが不憫になってしまうのです。

 サブキャラたちもさらに突き抜けていて、鶴屋さんは小悪魔チックにハルヒを焚きつけるし、朝倉は幽霊になって「Nice boat.」を連呼して彷徨ってるし、喜緑さんは赤ちゃん化して生徒会長はその保護者と化している始末。中でも極めつけはキョンの妹で「孤島症候群」でバッグに入ってたのをそのままに、バッグの中から髪だけぴょこんと出して自律して動いているという不思議物体に。シャミセンを吸い込むわハサミを自動的に動かすわとホラー映画状態で不気味なインパクトがありました。

 と、ギャグ方面のネタも確かに多いのですが、原作を本作のハルヒ・長門・みくるたちなりにアレンジしたり、オリジナルで構成されたシリアスなお話も収録されていて、ギャグパートをさらに印象深いものにさせています。キョンがちょっぴり素直になっているのもいいアクセントになっていて、巻末にあるオリジナル話では「破綻→再構築」というプロセスが、彼のそんな気持ちとハルヒ・長門・みくるの気持ちが結実していて佳きお話に仕上がっていました。やっぱり、みんな笑顔が一番なのですよ。笑顔といえば、古泉も確かに笑顔が多いのですが……その変態っぷりが幕間や個別ストーリーで遺憾なく発揮されております。

 読んでいくうちに、様々な笑顔が浮かんでしまう本作。現在は「EX」として次シリーズに突入していて、またちびSOS団のドタバタな日常を楽しむことができそうです。

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