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rough note.

2009/05/18(月) 同人誌感想記 第7回「アフロディアに花束を」

(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:新約宇宙戦士バルディオス アフロディアに花束を (前・後編)
サークル名:ねこらい堂 (Homepage)  作者:NEKOさん
ジャンル:アニメFC(宇宙戦士バルディオス)  購入イベント:コミックマーケット75(2008.12.28)
傾向:シリアス・原作未制作分漫画化


 今回からは、今までに参加した即売会で購入した本も交えて感想を書いていきます。

 昨年12月、毎度のごとくコミケカタログを1ページずつ読んでサークルチェックをしていると、アニメFCジャンルのところで「新約バルディオス」という文字が。バルディオス――「宇宙戦士バルディオス」といえば、東京12チャンネル(現・テレビ東京)で1980年から1981年にかけて放送され、不遇な扱いを受けた上に中途で打ち切りが決定し「救いようのない終わり」を迎えた悲劇の作品なのですが、調べてみると実際にはその続きもあり*1、コンテやカットなども上がっていながら資料集が出るまで日の目を見なかった形になっていたのです(経緯などの詳細についてはWikipediaをご覧下さい)。

 今回紹介するこちらの本は、その未放送分エピソード「アフロディアに花束を」を作者のNEKOさんがコミカライズした、上下巻合わせて160ページという大ボリュームの同人誌です。作品が完結し「あの作品の続きを読みたい」「あのキャラはどうなったんだろう」という想いを抱くのは二次創作の同人誌を描く人ならよくあることですが、未完成であった作品の続きを描くというのはなかなか見られません。*2

 徹底的に愛、憎しみ、悲しさ、醜さが描かれた本作にあの強烈なバルディオスの登場人物らを思い出し、懐かしさとともに「あの"破壊"の先」というアウトラインしか無かった物語が実体化しているという歓喜が心の奥底から沸き立ってきました。幼い頃のかすかな記憶*3から、この作品のヒロインであるアフロディアは「残酷」というイメージがあったのですが、NEKOさんが描かれたアフロディアからはそのときのイメージと同じような冷酷さとともに、それに相反するような主人公マリンへの愛が感じられました。それだけではなく、今まで敵だった者と和解し想いを打ち明けたシーンや、彼女の行く末には美しさも感じたほどです。

 そして、ラストのエピローグ。この作品の主題の一つである「因果律の輪」が結ばれ、物語開始時とは違ったアフロディアとマリンの姿に、悲劇に満ちた原作とは違う、想いに満ちたもう一つの始まりが感じられました。

 現在は未放映版最終話「永遠への旅立ち」のコミカライズを行っているとのこと。「アフロディアに花束」を踏まえた増補部分もあるそうで、どのような結末を迎えるのかが非常に楽しみです。

*1 : 重要な伏線が回収されつつも、結末は打ち切り版最終回すら生易しいぐらいの陰惨さ。

*2 : 「バルディオス」に関しては「共闘三世社」さんも未放映話コミカライズを行っております。

*3 : 本放送時、鷹取はまだ1〜2歳。自分にとっての「バルディオス」の記憶は、3歳か4歳の頃に兄が録画していたβビデオで見た時、衝撃のラストが恐ろしくて大泣きしたという脳裏に強く焼き付いたものが中心でした。

# NEKO 2009年05月18日(月) 午後11時53分

はじめまして、
こんばんわ。

ねこらい堂というサークルをやっております、
NEKOと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。

今回は、拙同人誌をご紹介頂き
誠にありがとうございます。

ご紹介頂いた前編の表紙絵も
今となってしまえば、結構汗顔モノでお恥ずかしい限りですが
過分なレビューを頂戴し、恥ずかしいやら嬉しいやらで
盆と正月が一緒に来たような感じでございます。

「いまさらながらのバルディオス」を
全精力をかけて描いておりますんで
今後とも、宜しくお願いいたします。

取り急ぎ、御礼まで。


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