ハングリー・アジアン・ゲーム
− 「無ければ作っちまえ」のスピリット −
借り物の「ファミリーパートナー」。もう動きません(^^;鷹取とアジアンゲームの関わりというのは、1992年……鷹取が中学1年生だった、約10年前にまで遡ります。
当時はPC-9801などのメジャー機よりも、X68000やAMIGAといったマイナー機が大好きでよくいじっていて、今現在でもそのソフトなどはたくさん残っています。
しかし、AMIGAというマシンはアメリカ・ヨーロッパ製な上に、国内での流通量も大変少なく、ソフトも日本に入ってくることがほとんどないという状況でした。そんな中でソフト入手をするとなると、並行輸入や香港などで購入するしか手段がなかったのですが、そんなある日、父親に連れられて行ったある店で、大量のAMIGAソフトが置いてあるのを目にすることができました。
その店の名前は「タイゲン貿易」。秋葉原の片隅にあった、アメリカ・アジア製ハード・ソフトの輸入代行店でした。AMIGAのメガデモ(マシン性能を引き出したデモムービーのようなもの。ディスク1枚でほとんど起動出来ていました)を1枚250円で売っていたり、当時としてはまだ珍しかったDOS/Vマシンが置いてあったりと、それはもう珍しいものでいっぱいでした。
そんな中でひときわ目を引いたのが「マスターファイター」と殴り書きされているファミコンカートリッジ。最初は「何かのデモやろか?」と思っていたのですが、店員さんのご厚意でそのソフトを起動してもらうと……びっくり。
ファミコンで、ストリートファイター2のキャラクターが動いてるんですから。
もちろん発色数も少なく動きもギクシャクしていたのですが、当時はカルチャーショックというか、まさかファミコンで「スト2」ができるんだ! と、驚かされました。
それからもきっかけがあるたびにタイゲン貿易でそういうソフトを見せて貰ったり、スーファミの妖しい周辺機器を触らせてもらったりしました。
今でも想い出に残っているソフト&ハードを挙げてみると……
ソフト「ソマリ」(SOMARI)
見た目は完全にソニック・ザ・ヘッジホッグ。でも、キャラクターがマリオな上に動いているハードがファミコンと、本当に滅茶苦茶でした。ゲームもまあまあマトモにできたのですが、回転するところで処理落ちしまくっていたような記憶が……
もちろん、ライセンス非公認です。
ハード「ファミリーパートナー」
別名マジコン。ファミコン用のバックアップマシンで、DSPチップという特殊チップを載せることで、ほぼ100%のSFCソフトがバックアップ・起動できるというシロモノです。32MBitのソフトをFD4枚組で落としたりできたのですが、当然違法でして。自分は買えなかった(当時3〜6万円という高値)ので、当時動いているのを見て「いいな〜、いいな〜」とか、よく言ってました。
他にもいろいろなアジアソフトはあったのですが、その多くはxin1といった1本のカセットにン十本のソフトを詰めたものとか、スト2・KOFのパクリとかで、粗製濫造というのが否めない感じでした。
そうこうしているうちにタイゲン貿易も夜逃げという形で無くなってしまい(実話)、長い間アジアンゲームとの接点は無くなっていたのです。
その間にも友人ルートで香港でのいろいろなソフトを見せてもらっていたのですが、そのほとんどが日本のエロゲーを中国語にリライトしたものや、インターフェイスが2世代・3世代前のものだったりと、あまりいいゲームはありませんでした。
まあ、金庸(中国で人気の文学?)のゲームはなかなかよかったと思いましたけど。
※「墜落日誌」(寺島令子・作/アスペクトコミックス)で台湾のソフトが紹介されてはいましたが、当時ではメディアもほとんど滅亡していた5インチディスクだったりしてずっこけた記憶が……
そして、あれから10年。再びアジアンゲームに触れたときに、当時のわくわく感が戻ってきました。FC版のスト2「マスターファイター」、それから10年後の、中国産ギャルゲー「愛神餐館」。「無ければ作っちまえ」というそのパワーには、本当に目を見張るものがあります。
先日購入した「愛神餐館」しかり、阿霞那さんのHPで紹介されている「風色幻想SP」。そして、日本ファルコムによって日本にローカライズされて移植された「西風の狂詩曲」といい、日本にはないアジアのパワーというのを感じることができます。
これからもこのコーナーでは、そういったアジアンゲームの魅力というのを、様々なHPと連携してお伝えできればと思っています。
皆様、よろしくお願いいたします。< 戻る >