同人ソフト温故知新 Vol.3
- 特集その2・勝手に移植編 -
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本文中の人物名は敬称を一部略させて頂きます
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それぞれのゲームの著作権は、原作制作会社に存在しております
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ここ最近、ネット上・同人含め、既存ゲームを他プラットホームに勝手に移植(無論、制作会社・サークルに許諾を得ている場合もありますが)するというソフトが増えています。PC→コンシューマという形式がここ最近では増えていますが、昔はPC→PC、アーケード→PCなんていうこともよく行われていました。その起点となっていたのが「X68000」で、多彩なグラフィック機能とその能力の高さから、コアな知識を持ったユーザーならばいろいろな作品が移植できるというマシンでした。こういう点は、アーケードでも人気があった「グラディウス」や「アフターバーナーII」「源平討魔伝」「スペースハリアー」「スーパーハングオン」が高い移植度を誇っているという点で証明されていると思います。
それでは、今回は同人……というより、流通経路不明で流れたソフトを紹介してみましょう。なお、今回はディスクイメージの存在は明かせない(というより、昔草の根ネットにあったのを自分でダウンロードし、DISKイメージ化したものが多数)ということをご了承ください。No.6 「DARIUS - どこまで戦えますか -」
機種 アーケード→X68000
配布時期・制作者不詳
![]() Aゾーンのボス。というより、 ゾーンごとのボスとのタイマンです。 |
![]() Bゾーンのボス。レベル設定も出来るので、 最初のうちは強めの装備で慣れましょう。 |
![]() Cゾーンボス。ここらへんから 弾避けがキツくなってきます。 |
![]() Dゾーンボス。 画面構成としてはPCエンジン版に近いです。 |
最初は、シューティングゲームの名作として名高い「ダライアス」の、ボス26体連続決戦バージョンです。実はこのゲームには2種類あり、このPCエンジン版デザインのものともう一つ、アーケード版の横長3画面を再現したバージョンがあります。とりあえず、こちらのほうが紹介しやすいのでこちらで。
タイトル画面では最初の装備や残機を設定できたりしますが、はっきり言って初期装備のままではキツいです。ある程度バリアや拡張武器を装備しておかないと、27ラウンドを闘いきるというのは無謀としか言えません。もうAゾーンから強力な攻撃の嵐ですから……
さて、攻撃パターンなどですが、こちらはPCエンジンのとはあまり遜色ないように思われます。ボスが無茶苦茶堅くなっていたりしますが、まあこちらはシューターの方には許容範囲かなーと……ですが、Dゾーンのボスが持っている追尾砲ははっきり言って反則としか言えません。ヘボシューターの遠吠えと言われてしまえばそれまでですが。最後までプレイ出来ていないとはいえ、出来は結構いいと思われます。
なお、第1回で紹介させていただいた「流体力学研究所」さんでも、ダライアスのAゾーンボスのみを再現したソフトがダウンロードできるようです。こちらのほうは某社の方曰く「敵が硬いですねぇ〜」だそうで、倒すのは一苦労だと思われます。なお、移植度は結構高いので、シューターの方はプレイしてみるといいかもしれません。
No7 「True Ys」
機種 PC-8801→X68000
配布時期 '91.8/31
制作者 MILKHOUSE
![]() ミネアの街にて。 メッセージにはちゃんと漢字も混じっています。 |
![]() ミネアの街・酒場にて。 グラフィックはそのまま、メッセージは見やすく。 |
![]() メニュー画面。 本家とは違ったカスタマイズがされています。 |
![]() フィールド戦闘シーン。 伝統の半ずらしも健在。 |
次は、PC-8801を皮切りに「ARPG作品の金字塔」として次々発表された「Ys」の勝手に移植バージョンです。さて、X68000ユーザーの中にはお気づきの方もいらっしゃるとは思いますが……実はこの「Ys」、X68000にもこのゲームの発表1ヶ月前に、電波新聞社によってしっかり移植されているのです。「おかしいな、俺のプレイしたYsはもっと顔グラフィックがリアルすぎて、画面もかなり綺麗だったぞ」と思われる方、実はこれもれっきとしたX68000版のイースなのです。まあ、こちらは「勝手に移植」バージョンなのですが。
基本的にPC-8801版を再現したこの「True Ys」、音楽やグラフィックなどはPC-8801版そのままですが、全部が全部PC-8801版そのままというわけではなく、メッセージやメニューといったものはX68000のフォントを使用し、漢字交じりの見やすい文にしていたりします。この点はグラフィック・テキスト表示能力が高いX68000の利点を活かしたといったところでしょう。
全体的に移植度が高く、FM音源を再現したOPNA音源はかなり素晴らしいです。電波新聞社のYsはかなり削られたところが多く、ヌルいゲームだと思っていたのですが、こちらはやはり本家そのままの骨太な感じがして、手応えがあります。はっきり言ってしまうと「イース・エターナル」よりは難易度も高めで、ゲーマーとしてはこっちのほうがワクワクします。
さて、この「TrueYs」、実は2も存在します。残念ながら自分の行っていたネットでは見かけることもなかったのですが、こちらも移植度はかなりのものだったようで……うーん、プレイしてみたかったですね。
No.8 「グラIIMSX - ネメシス'95 -」
機種 MSX→X68000
配布時期 '94.12/30
制作者 ちとら
![]() 初っぱなのロゴ。 こ、これは……(笑) |
![]() 第1ステージ。 慣れるまでが結構難しいです。 |
![]() 第1ステージボス。 ビッグコアのミニ版といったところですね。 |
![]() 第2ステージ。 ここから弾幕が厳しくなります。 |
最後に紹介するのは、ネットで配布されていた謎のグラディウスII「ネメシス'95」です。実はコミケでも配布されていたようなのですが、このゲームは現在でも入手できたり……ゴホンゴホン(まあ一般公開されているページなんですけどね)。ちなみにこのグラディウスIIというのはアーケードのものではなく、MSXで販売されていたオリジナルの「グラディウス2」(数字がローマ数字なのに注目)で、X68000では「ネメシス'90改」として販売されていました。が、度重なる延期とその出来の悪さで、草の根評価はあまり良くなかったです。
さて、この「ネメシス'95」、難易度はかなり高いです。1面から追尾してくる的がいたり、バリアを張っても突然後ろから攻撃されて一発でやられたり、さらには弾幕も強かったりともう大変。ボスはそんなに強くなくても、2面からどんどん弾幕が強くなっていく始末。はっきり言ってウチのようなヘボシューターではほとんど耐えられませんでした。
ただ、移植度としては個人が創った物とは思えないほどしっかりしていて、アルゴリズムも「'90改」に比べてしっかりしているので、途中で「こんなんゲームじゃねーやバーカ」と投げ出すことなく、ちゃんと遊べるものになっています(「'90改」は画面外に消えたキャラがいきなりUターンしてきたりして、唖然とやられるのを見るしかなかったりしますし……)。そういう点で、このゲームはユーザー自身がユーザーのことを考えて作ったものになっていますね。
なお、こちらは前出のとおり現在もネットで配布されています。X68000エミュのFDイメージ形式で配布されているのでエミュが必要になりますが、プレイしてみる価値はあると思います。但し、ハイスペック(Pentium2-600MHz以上推奨)が必要ですが。ちなみに配布されているサイトの名は「クローンゲームパーティー」です。ご迷惑をおかけするわけにはいかないので直リンクは致しませんが、Googleで検索すればすぐわかると思います。