ようこそゲストさん

rough note.

(お知らせ1)「コミックマーケット77」にお越し頂いた方々、本当にありがとうございました。次回のサークル参加予定はCOMITIA91(2/14 ひ-03b「rough note.」)です。
(お知らせ2)「Music」をリニューアルし、美少女ゲーム音楽の吹奏楽・オーケストラetc.アレンジ作品を多く収蔵しました。もしよろしければご覧下さい。

同人ゲームSide「はなまるプロジェクト」
「らき☆すた」「Kanon」etc.のSSは「Novel」へ。
同人誌感想記については「Doujin Review」へどうぞ。

2010/02/08(月) 「COMITIA 91」に参加します。

はてなブックマークの情報 はてなブックマークに登録 はてなブックマーク数 2010/02/08 23:34 お知らせ鷹取かずき
 えー……お久しぶりです。職場の体制変化があったりしてすっかり更新が滞ってしまいました。
「同人誌感想記」はある程度落ち着く今月下旬からの更新とさせていただきますが、その前に今週末の2/14に東京ビッグサイトで行われる「COMITIA 91」に参加するということで、その告知をさせていただきます。スペースは「ひ-03b」。以前と同じく創作文芸スペースで参加しております。

<コミティア初売り>
・つかずはなれずはなされず (創作・恋人以上夫婦未満モノ/A5判・P数未定) 200円
 以前作っていたとあるシリーズに大幅な加筆改編を施し、新作を加えた一冊です。タイトルが未定なのはちょろっと雰囲気を変えたかったり、あと今現在も書いているものでして……なんかすっごいギリギリの予感。衣澄さんと隆也くんによる「できちゃった恋愛」の物語です。ラブコメでちょっとシリアス風味の一冊。

<既刊>
「ふたりのゆくさき」(創作・ラブ未満コメディ&現代ファンタジー) /A5判・32P) 100円

 クール(?)でズレた後輩少女とショタでおせっかいな先輩少年の短編「だめ×だめ」と、この世に生まれることが出来なかった女の子と彼女をある場所に連れて行こうとする男の子との短編「monochrome」(改訂版)の2編を収録。

「Little Farm プロローグ」(創作・フィクションプロ野球ドキュメント/A5判・12P) 100円
 89回目にちなんだ「野球モノ」作品。架空っぽいプロ野球の2軍を舞台にした小説のプロローグ。今回のテーマは「崖っぷち」。崖っぷちから踏みとどまる選手と落ちざるを得なかった元選手・現コーチとのお話をニセインタビュー形式で書いたものです。

<「火曜日の放課後」さんからの委託>
「ぽくえん お試し版」C76発行 A5・28P 100円

 小木曽ちひろさんによる演劇部小説のお試し版。新入生歓迎公演から入部までを描いた、演劇部らしく登場人物盛りだくさんのお話となっています。和泉カヅさんによる表紙絵が目印。

「私たちは、一足飛びで歩いていく。」既刊 A5・44P 500円
 同じく、小木曽ちひろさんによる短編2編が収録された同人誌。「彗星」を巡る生徒と教師のお話、そして「サイコロ」をめぐる同級生のお話です。

 当日は以上5冊を頒布予定。「Little Farm」の続編を発行する予定だったのですが、某鴎のチーム再編劇をもうちょっと把握したいところでして……結局新刊なし。冬コミ初売りのみになってしまいました。おそらくサークルスペースにてボーッとしているかと思われますので、気軽にお立ち寄りくださいませ。

 なお、COMITIA後は3/22の「コミケットスペシャル5in水戸」に参加いたします。詳細などは追って発表ということで。

 そういえば、結構前からTwitterを始めまして、左のブログパーツにも表示させるようにしてみました。
 もしよろしければ、フォローなどしてみてください。

2010/01/01(金) 新年のご挨拶&「コミックマーケット77」に参加してきました。

はてなブックマークの情報 はてなブックマークに登録 はてなブックマーク数 2010/01/01 9:11 同人鷹取かずき
 皆様明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。また、本年も一年宜しくお願いいたします。
 とりあえず、まずは去年の出来事をまとめておこうということで先日のコミケ77のレポートをば。今回は1日目・2日目がサークル参加で、3日目が一般参加という具合でした。

 というわけで、3日間の簡易レポートは以下のとおりです。

【1日目】
  • この日は友人のサークルで設営の手伝い。朝6時に集合し7時前に出発。
  • 八丁堀−新木場回りルートでビッグサイトへ。8時頃に西ホール到着。
  • 友人のスペースにて設営開始。絵描きさん系のディスプレイはやっぱり凄いなと感心することしきり。見習えるところは見習いたい。
  • 9時頃には設営完了。その後やってきた友人と談笑。
  • 開場前に壁サークルまわりに列が出来かけると「まだ並ばないでください! せめてツーステップしてください!」というスタッフさんからの謎な注意が。
  • 10時の開場とともに東ホールへ。初動はガンダムWのサークルさんから。
  • 陽昇系は相変わらず安定した感じ。心残りはといえばギアスのルルC本編後ものが読みたかった。
  • その後はARIA、ロボットもの、げんしけんをまわる。この日は全体的にそんなに人口密度が高くなかったような気が。
  • ひととおり購入したので西ホールへ転戦して、DQなどRPG系を中心にまわる。
  • 懐かしのイースでいろいろと購入。そしてまさか新桃太郎伝説本があるとは!
  • DQはシリーズまんべんなくあるという印象。「INTO THE LEGEND」完結おめでとうございます。
  • ある程度買い物をしたこともあり、友人のサークルに挨拶をして12時頃に撤収。
  • 人身事故に巻き込まれ、地元の隣の区にある駅で運転打ち切りを喰らう。ぐんにょり。
  • 帰宅後、コピー本の製本とペーパー作り。18時頃に完了してまったりして22時就寝。

【2日目】
  • 午前5時半起床で7時に地元駅を出発。浅草行の車中で同人絡みに関する非常にアレな思いをする。
  • 8時半頃東京ビッグサイト着。9時頃には設営を完了して売り子をしていただける友人も到着。
  • 今回はC72以来のサークル参加。しかも同人音楽から創作文芸へのジャンル替えだったのでドキドキ。


  • お隣のサークルさんも野球本サークルさん。しかも千葉住民の方だったので某球団の話をしてみたり。
  • なんか真横あたりで膨大な列形成が。さらに9時半頃には東2〜3間通行止めの告知まで。
  • 開場と同時に津波きたー! でも、そんなに混乱は続かずすぐにまったりモードに。
  • 売り子さんも買い物から戻ってきたので交代してお買い物へ。
  • 主に同人ドラマCDなどを購入。その後友人からの薦めもあり創作文芸の本も何点か購入。
  • 知り合いのところへ挨拶回りしつつ帰還。ちょうどマイミクさんやら友人やらが来たりと賑やかモードに。
  • お昼は友人に買ってきていただいたさぼてんのヒレカツサンド。手軽に食べられてうまうま。
  • 某球団ファンの方もいらっしゃる。来年は今までのことはリセットして見ましょうとお話。
  • その後も友人が来たりしつつも、基本まったり。14時頃西へお買い物するために撤収。
  • 30分かけて西へ移動。姐さんのところなどに挨拶まわりしつつお買い物。
  • 15時頃にビッグサイトを脱出して帰宅。目が覚めたら北春日部と寝過ごす。
【3日目】
  • この日は一般参加なのでまったりと移動。午前8時半に地元駅を出発し、日比谷−新木場ルートでビッグサイトへ。
  • 9時50分頃国際展示場駅着。そのまま東待機列へと移動し10時25分頃館内入場。
  • 初動は孤独のグルメ本。途中、周辺サークルの列と列が入り組んでいてまさにカオス。
  • ARIAなどアニメ系の本を購入してから創作少年スペースへ転戦。
  • コミティア90で色々購入したしそんなには購入しないかなー、と思ったら激しく甘かった
  • 途中からサークルリストを見るのを放棄してぐるぐるとまわる。楽しくてたまらない。
  • 頭の中がお花畑状態になりかけるもなんとかこらえて西ホールへ転戦。
  • 美少女ゲーム系と評論系をまわる。美少女ゲーム系はKey以来SS本が多い印象。
  • ちょうど西にいた友人に年末の挨拶をしてから14時頃撤収。
 自サークルで参加した2日目については、お手に取っていただいたことも多くアドバイスなどいただけたり、御同輩ということでいろんな話が出来たりととても楽しかったです。お越しいただいた方々、本当にありがとうございました。そして差し入れなどを持ってきていただいた方も、本当にありがとうこざいました。後ほどおいしくいただきます。ツンデレクッキーは……いつ食べるかのタイミングに迷う(何故)。

 今回は5冊+委託2冊を持って行ったわけですが、読んで貰うためのプロモーションの重要性を痛感しました。特に「Little Farm」「ふたりのゆくさき」はコミケ以前からの告知のせいか多く手にとって頂けたたものの、自作の残り3冊に関しては直前に発表したためかあまり手にとって頂く機会が少なめで、読んでいただくためにはもう少し事前にサイトなどで告知しておいたほうがいいのかな、と反省することしきりでした。更新頻度もうちょっと高めにしないと……

 次回も創作文芸で参加する予定。「Little Farm」の続きと「夏を見渡す庭で」(らき☆すた本・泉一家物語)、そして同人音楽サイドで今までの総集編ということで一作+おまけフルスコアを出す予定です。

 それでは皆様、本年も一年宜しくお願いいたします。

(おまけ)今回の購入品一覧

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2009/12/27(日) 「コミックマーケット77」に参加します。

はてなブックマークの情報 はてなブックマークに登録 はてなブックマーク数 2009/12/27 14:45 同人鷹取かずき
 皆様お久しぶりです。コミケ作業のためにこんな時期の更新になってしまいました……

 昨日は仕事が終わってから都内に出て、北千住の東急ハンズで印刷用紙の買い出しに。そのまま帰宅後轟沈して、今日は朝からがっしょんがっしょんとレーザープリンターで印刷をしています。このまま自宅内でコピー本作業の予感……と思ったら、トナー切れで泣く泣く上野のヨドバシカメラまで飛ぶハメになりました。同人誌1冊を作ってだいたい標準トナーの1/5を使うって学習しましたよ!

 それでもって、明後日からのコミケは2日目(水曜日)・東T-23a「rough note.」でサークル参加です。今回の頒布物は以下のとおり。なお、全てコピー本となっています。

<新刊>
・遠い音楽 (らき☆すた・連作短編集/A5判・54P) 200円

 以前Webで発表したシリーズ「遠い音楽」に補筆修正を施して一冊にまとめた本です。いろいろな人や物、出来事を通じて泉こなた・そうじろう親子が亡き妻であり亡き母であるかなたさんとの想い出に触れていくというお話で「HOME」「晩夏」「古祀」「懐想譜」「小さき祈り」「愛は静かな場所に降りてくる」の全6編を収録しています。

・つかずはなれずはなされず (創作・恋人以上夫婦未満モノ/A5判・P数未定) 200円
 以前作っていたとあるシリーズに大幅な加筆改編を施し、新作を加えた一冊です。タイトルが未定なのはちょろっと雰囲気を変えたかったり、あと今現在も書いているものでして……なんかすっごいギリギリの予感。衣澄さんと隆也くんによる「できちゃった恋愛」の物語です。ラブコメでちょっとシリアス風味の一冊。

<冬コミ初頒布>
「ふたりのゆくさき」(創作・ラブ未満コメディ&現代ファンタジー) /A5判・32P) 100円

 クール(?)でズレた後輩少女とショタでおせっかいな先輩少年の短編「だめ×だめ」と、この世に生まれることが出来なかった女の子と彼女をある場所に連れて行こうとする男の子との短編「monochrome」(改訂版)の2編を収録。

「Little Farm プロローグ」(創作・フィクションプロ野球ドキュメント/A5判・12P) 100円
 89回目にちなんだ「野球モノ」作品。架空っぽいプロ野球の2軍を舞台にした小説のプロローグ。今回のテーマは「崖っぷち」。崖っぷちから踏みとどまる選手と落ちざるを得なかった元選手・現コーチとのお話をニセインタビュー形式で書いたものです。

<既刊>
「ふたりの足跡 - アキハバラ1988 -」(らき☆すた・こなた&かがみ+そうじろう&かなた/A5判・再編集中により頁数未定) 無料

 こなたとかがみが、1988年のある日の秋葉原に迷い込み、そこで若き日のそうじろうとかなたの姿を見かけその後を追うというお話。DTPソフトを変更したため、現在再編中です。

<「火曜日の放課後」さんからの委託>
「ぽくえん お試し版」C76発行 A5・28P 100円

 小木曽ちひろさんによる演劇部小説のお試し版。新入生歓迎公演から入部までを描いた、演劇部らしく登場人物盛りだくさんのお話となっています。和泉カヅさんによる表紙絵が目印。

「私たちは、一足飛びで歩いていく。」既刊 A5・44P 500円
 同じく、小木曽ちひろさんによる短編2編が収録された同人誌。「彗星」を巡る生徒と教師のお話、そして「サイコロ」をめぐる同級生のお話です。

 当日は以上7冊を頒布予定。本当なら他にも「Little Farm」「ななぶんのいち!」の発行も予定していたのですが、前者は某鴎のチーム再編劇により書く内容が色々変わってしまったり、後者は間に合わず……結局新刊は2冊にとどまってしまいました。おそらくサークルスペースにてボーッとしているかと思われますので、気軽にお立ち寄りくださいませ。

2009/11/28(土) 同人誌感想記 第46回「屋上のカノジョ」

(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:屋上のカノジョ
サークル名:辺境屋 (HomePage)  作者:木野 陽さん
ジャンル:創作  購入イベント:COMITIA 90(2009.11.15)
傾向:ほのぼの建物ファンタジー。住人と"被"住人の物語。


 あらゆる建物の屋上に、小さな社が建つ大都会。その社には「屋敷童子」が住み家を護っているけれども、老朽化した建物はさすがに解体しないといけない。そんな屋敷童子たちと意志を通わせることができる解体コンサルタント・山田は、古くなった建物の社を廻っては彼らから解体の許可を得る役目を負っていた。それは山田の住まいである築六十年のボロアパートでも例外ではなく、屋上菜園を兼ねている屋上で屋敷童子がいるはずの社に訪れることに。そこに屋敷童子の姿は無く、途方に暮れる山田をよそに菜園の発案者でありちょっと気になる女性・日高さんと住人のおばさんたちが菜園へとやってきた。楽しく収穫をしながらも今の"住まい"が解体されることに不満を募らせるおばさん方。その会話を聞いていた日高さんも表情を曇らせ……

「座敷童子」ではなく、建物をまるごと守護している「屋敷童子」と、その建物を壊すために交渉する「解体コンサルタント」のお話。少し気弱な山田と快活な日高さんが中心となり「住んでいる人」「住まわれている人」、「壊す人」「守る人」といった相反した立場を見せつつ物語が展開していきます。もちろん他にもアパートの住人がいたりするのですが、それと同じように建物に「住まわれる」屋敷童子がいて、それぞれが様々な姿を持ち、それぞれ自らの想いを持っているというのが非常に個性的。解体することに納得する住人・屋敷童子もいれば、納得できない住人・屋敷童子もいる。その狭間で「壊す」という立場でいる山田の、そして立場の垣根を越えてしまった日高さんの姿を通して、彼らの想いが綴られていきます。

 壊すための交渉は、山田にとっての「仕事」。自らの住まいを壊すことさえあまり躊躇していなかった中で直面した屋敷童子の想い、日高さんの想い、そして自らの想いにより彼は強く動揺してしまうのですが、自らの立場を熟慮した上で屋敷童子のことや日高さんの想いを理解し、その後奔走していく姿は「ただ仕事を進めるだけ」だった冒頭からの彼の成長が伺えるものでした。終盤の「新しい場所」に元住人などの人々が集まり、日高さんが山田に見せた笑顔はそんな彼らの「想い」の結実とも言えるでしょう。

 ほのぼのとした雰囲気の中でも、ひしひしと人々や童子たちの想いが感じられた本作。夜のアパート前が描かれた表紙は、窓から見える灯りや住人の表情から生活が伺え暖かみのある"プロローグ"。そして、最後のページまで読み終わってからまた表紙をめくって見る扉絵は、建物のミニチュアとともに物語に関わる人々などの姿が描かれた"エピローグ"……確と定義されているわけではないのですが、そう思えるくらい本の全体が物語となっていて、全てを読み終えて初めて感じられたその構成に思わず「やられた!」唸ってしまいました。

2009/11/26(木) 同人誌感想記 第45回「After Party」

(これまで紹介した作品の一覧はこちらです。)
タイトル:After Party
サークル名:MIX-ISM (HomePage) & さくらぢま (HomePage)
作者:犬威赤彦さん&バーニア800さん&マテバ牛乳さん(他ゲスト多数)
ジャンル:こみっくパーティー  購入イベント:サンシャインクリエイション45(2009.9.27)
傾向:パーティーはまだまだ続いていく。「こみっくパーティー」発売10周年記念本


 1999年、美少女ゲームメーカー「Leaf」に新しく出来た東京開発室が制作した「こみっくパーティー」というソフトが発売されました。それまでLeafはWindowsで「雫」「痕」「To Heart」というビジュアルノベルシリーズや「WHITE ALBUM」といったアドベンチャーゲームを発売してきましたが、本作は育成型シミュレーション+アドベンチャーゲームという形態をとっており、しかもテーマが「同人誌制作」という非常に珍しい作品でした。ヒロインも一般人やサークル側(こだわり、流行り物、創作)、印刷所、スタッフ、コスプレイヤー、アイドル声優、隠しキャラとして読者と同人誌即売会に関わる人々というラインナップで、彼女たちとのやりとりや同人に纏わる様々な出来事が織り交ぜられたシナリオが人気を博しました。*1

 それから10年経った2009年秋。ふらりと出かけた即売会で「ケースに入った同人誌」という珍しい本を見かけて手に取ってみると、そこに冠されていたのは「Let's celebrate the 10th anniversary.」の文字が。よく読んでみると電撃大王(メディアワークス・刊)で漫画版「こみパ」を描いていた犬威赤彦さんの「MIX-ISM」、そして長年こみパの同人誌を描かれてきたバーニア800さんとマテバ牛乳さんの「さくらぢま」が中心となって制作し、さらには百数十名ものこみパファンがゲストとして参加されているというとても濃密な同人誌だったのです。

 224Pという大ボリュームのこの同人誌は「こみパ10周年」をテーマにした漫画やお祝いイラストなどで構成され、キャラクターそれぞれの「10年」経過を読むことが出来たり、現在様々な現場で活躍されている方々のこみパへの思い入れなどがあふれていたりとパワフルさに溢れています。また、作りも大変凝っていて、上記の画像では瑞希・大志・和樹・詠美・由宇の姿が写されたカラー写真のようになっていますが、前出の「ケース」を外すと左のように、こみパ主人公・友人・ヒロインが朝焼けのビッグサイト前で大集合という絵柄に。*2思わずこれにはスペース前で「やられた!」と声を出してしまいそうになったほどです。

 漫画はというと「さくらぢま」のお二人が「10年後も相変わらずだけど、成長したところも見せたりしている面々」というお話で、犬威さんが「10年経って見失いかけていたものを思い出す」というお話。前者の舞台は〆切当日で、このゲーム特有の「修羅場モード」でひっちゃかめっちゃかになってる面々を描いていて、相変わらずマイペースに周りを巻き込む大志に、いざとなればとにかく突っ走る由宇。おバカだけど腕を思いっきり振るう詠美に、ゲーム時とは違い気丈に振る舞えるように成長した彩と、ヒロイン同士のやりとりも多く賑やかだという「こみパ」らしい魅力に溢れています。

 後者の作品は、本編から10年が経って「漫画への情熱」を忘れかけていた和樹が、居眠り中に妻・瑞希が起こそうと振るった釘バット*3によって1999年のこみパ会場に飛ばされてしまうというお話。10年前のこみパ会場にいたのはまさにその当時のヒロインたちで、やりとりはその当時と変わらないのですが、10年後から来た和樹にとってはそのやりとりが「原点」そのもの。目覚める直前、最後に現れた人物も和樹にとって同人誌――漫画に触れることになった「原点」。そして、プレイした側にとっても彼・彼女たちの姿は「こみパ」という作品の「原点」。読んでいるうちに、当時のことやゲーム中の出来事が鮮明に思い出されてきました。

 百数十人にも及ぶゲストの方々のこみパへの想いも強く、漫画にイラストに写真に文章とこみパへの情熱がギッシリ。熱狂冷めやらぬパーティーのごとき熱さが、この本からひしひしと感じられました。

*1 : Nifty-Serve(現・@nifty) FCGAMEX(コンピューターゲームXフォーラム)貴方が選ぶベストゲーム'99 '99ベストXゲーム部門第3位。余談として1位は「Kanon」、2位は「加奈〜いもうと〜」。4位は「とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮」でした。

*2 : さらに、カバーを外してみれば、そこには「たて」「よこ」というある種こみパに欠かせない二人の姿まであったりして。

*3 : 漫画版の独自設定です。